ハクビシン発見!
 12月27日(木),どこからか迷い込んできたハクビシンが,校舎1階トイレ前のマットの上で休んでいる(?)ところを本校職員により発見されました。
 人間を怖がって階段下に逃げ込んだりもしましたが,その後業者さんによって誘導され,校舎外へ出て行きました。

 

 ハクビシン(Paguma larvata)はネコ目ジャコウネコ科に分類される動物で,ネコといっても猫とは離れた分類になっています。近年は,外来種のアライグマ等と同様,家屋侵入・食害・糞害等によって人間の生活環境が脅かされることから害獣扱いを受けています。
 環境省の「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト」では重点対策外来種に指定されていますが,一方外来生物法では当面,明治時代以降で移入時期が判る生物を対象とするという基本方針があるため,特定外来生物には指定されておりません。このため鳥獣保護法が適用され,みだりに捕獲等を行うことはできないのです。

 野生のハクビシンは多くの病原菌や細菌を持っており,人体に健康被害を与えてしまうことが指摘されています。ハクビシンが媒介する恐れのある感染症としては,トキソプラズマやサルモネラ症,レプトスピラ症などが知られているので,むやみに近づいたり捕獲しようとしないでください。ハクビシンの糞尿からダニなどが発生し,そのダニが人間を刺してしまうことで感染症にかかってしまうというケースもあるようなので,どうぞ注意してください。